はじめに
シンガポールのチャイナタウンで中国茶を楽しむなら、ぜひおすすめしたいお店が「Tea Chapter(ティー・チャプター)」です。
ここは、過去、英国女王エリザベス2世が訪問されたことでも知られており、その時に振舞われたお茶を今でも実際に味わうことができます。歴史と格式を感じられる、ちょっと特別感のある中国茶専門店です。
この記事では、Tea Chapterの場所や注文の仕方、行ってみた感想を交えながら、その魅力を詳しくお伝えします。
Tea Chapterとは?
Tea Chapter(ティーチャプター)は1989年創業のシンガポールを代表する中国茶専門の茶館です。
3階建ての建物で、1階はショップ、2階~3階はカフェスペースになっています。一歩足を踏み入れると、都会の喧騒から離れた静かな空間でゆったりできるのが魅力。
取り扱う茶葉は、白茶・緑茶・花茶・烏龍茶・黒茶・紅茶など40種類以上。
どれを選ぶか迷った場合はぜひ「御用黄金桂(Imperial Golden Cassia)」を。こちらは、エリザベス女王が実際に来店されたときに飲まれたお茶です。
また、茶道の文化を学べるワークショップもあり、中国茶の歴史や作法を体験することができるようです。

こんな人におすすめ
- お茶が好きな人
- チャイナタウンで観光予定の人
- 中国茶のお土産を考えている人
場所とアクセス
Tea Chapterはチャイナタウンエリアにあります。最寄り駅はMaxwell駅で、徒歩1分。
マクスウェルフードセンターから近いため、「食後にゆっくりお茶を楽しむ」という流れにもぴったり。あるいは、チャイナタウン観光の合間に立ち寄るのもおすすめです。
| 駅名 | 移動時間目安(徒歩/分) | 路線の色 | 路線名 |
|---|---|---|---|
| Maxwell駅 | 1 | 茶色 | Thomson-East Coast Line |
| ChinaTown駅 | 8 | 紫色 青色 | North East Line Down Town Line |
| Tanjong Pagar駅 | 8 | 赤色 | North-South Line |
| Telok Ayer駅 | 10 | 青色 | Down Town Line |
カフェスペースへは入口横にある階段からアクセスできます。


予約について
週末と祝日はウォークインのみで、予約はできないとのこと。そのため、今回は予約せずにふらっと立ち寄りました。日曜日でしたが、運よく待ち時間なしで案内してもらえました。
なお、エリザベス女王が来店された際に使用されたとされる「Queen’s table」は人気のため、「どうしても行きたい」という方は平日に予約して訪問するのがおすすめ。Queen’s tableは有料でS$10の追加料金がかかります。公式サイトから予約できます。
実際に行ってみた感想
店内の様子と茶室の種類
店内は長年愛されてきた歴史を感じる空間でした。木を基調とした内装に、控えめな照明。明るすぎず暗すぎず、ちょうど良い落ち着きのある雰囲気でした。

また、席に案内される前にスタッフさんからこんな質問をされました。
「コリアンスタイル、ジャパニーズスタイル、オリエンタルスタイル、どれにしますか?」
正直、最初は「?」状態でした。詳しく聞いてみると、席の種類のことでした。
・ジャパニーズスタイル:座敷タイプ。
・コリアンスタイル:掘り炬燵形式で、足を下せるタイプ。
・オリエンタルスタイル:テーブル&椅子の、一般的なタイプ。



今回はジャパニーズスタイルを選択。一番上の階に案内されました。畳を想像していましたが、実際は座布団を敷いて床に座るスタイルでした。
ちなみに、正座や胡坐を組むのが大変だからなのか、ジャパニーズスタイルの席は割と空いていました。

茶葉の注文
注文の際には、スタッフさんがとても親切にお茶の特徴を教えてくれました。
エリザベス女王が飲まれた「御用黄金桂(Imperial Golden Cassia)」をメニューで見つけた瞬間、「せっかくなら同じお茶を飲みたい!」と思い、迷わずオーダーしました。
ちなみに、2人で訪問する場合、茶葉は1種類のみで充分でした。1回分の茶葉で5回前後抽出でき、さらに2~3回分の茶葉が提供されるため、しっかり楽しめます。

注意点として、最低利用料金が設けられています(1人あたり9ドル程度)。テーブルごとの合計金額が最低利用料金に満たない場合は、最低利用料金分が請求されます。
おそらく、大人数で訪問して1種類の茶葉しか頼まない、といったことを避ける制度だと思います。
お茶の淹れ方体験
中国茶を淹れるのは初めてでしたが、スタッフさんが茶器や飲み方の手順を説明してくださいました。
以下が主な茶器。
・茶壷:急須
・茶海:味を均一化させるためのカップ
・聞香杯:香りを楽しむための杯。
・茶杯:飲むための杯



- STEP1まずは茶器を温める
茶壷にお湯を入れる。さらに茶海、茶杯、聞香杯にお湯を注ぎ温めます。その後、お湯を捨てます。これでお茶の香りが引き立つそうです。
- STEP2一煎目で茶葉を洗う。
茶葉を茶壷に入れて、お湯を入れます。すぐにお湯を出して捨てます。茶器全体を軽く洗う感覚。
- STEP3二煎目から本番
茶壷に再度お湯を注ぎ、茶葉を蒸らします。お茶を一度茶海に注ぎ、味を均一化させます。
- STEP4香りを楽しむ。
茶海から聞香杯に注ぎ、聞香杯から茶杯にお茶を移します。空になった聞香杯を両手で挟み、擦ります。聞香杯を鼻に近づけて香りを楽しみます。
- STEP5お茶を飲む
茶杯に移したお茶を飲んでゆっくり味わいます。
- STEP6繰り返す(STEP3から)
茶葉は1回で捨てず、お湯を茶壷に入れて味の変化を楽しみます。抽出時間は注ぐたびに少しずつ長くしていきます。
最初は慣れず、淹れるのは難しいかもしれません。ただ、「ルールに縛られず、楽しむことが大事ですよ。」と教えてもらいました。
「御用黄金桂」はとても香り高くおいしいお茶でした。一口飲むと、口いっぱいに香りが広がりつつも、優しく上品な味わい。「これが女王様が選んだお茶か…。」とちょっと贅沢な気分になりました。気がつけば、何度も茶壷を手にしていました。
写真を撮りそびれてしまいましたが、ナッツを使ったちょっとしたお茶菓子も提供されました。お茶によく合い、こちらも印象に残るおいしさでした。
他にも軽食メニューがいくつかありましたが、マクスウェルフードセンターで食事を済ませた後だったため、今回は見送ることに。メニューにあった「茶葉で蒸したスイートポテト」は気になったので、次回また行く機会があればぜひ試してみたいです。

1階のショップでお土産探し
最後は1階でお土産を探しました。こちらも種類が豊富でかなり悩みましたが、今回は「Golden Cassia」、「Dragon Well」、「Oriental Beauty」を購入しました。
自宅用はもちろん、お茶好きの友人らへのお土産にもぴったりです。

おわりに
Tea Chapterでは、落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと中国茶と向き合う時間を過ごすことができました。中国茶をただ飲むだけでなく、「お茶を淹れる」という体験そのものの楽しさも堪能できたと思います。
シンガポールで、少し大人な静かな時間を過ごしたい方、中国茶に少しでも興味がある方はお勧めできる場所です。シンガポールに行く際は、ぜひ足を運んでみてください。
訪問前のQ&A
- Q予約はできますか?
- A
公式サイトから予約できます。予約は平日のみ可能です。週末および祝日はウォークインのみなので注意。
- Q所要時間はどの程度?
- A
1時間程度だと思います。ちなみに1テーブルあたりの利用時間の制限が設けられており、2時間制です。
基本情報
| 名前 | Tea Chapter(ティー・チャプター) |
| 住所 | 9 Neil Rd Singapore 088808 |
| 最寄り駅 | Maxwell駅 徒歩1分 |
| 営業時間 | 日曜~木曜日 11時~21時 金曜~土曜日 11時~22時30分 |
| 所要時間目安 | 1時間程度 |
| 公式ページ | Tea House | Tea Chapter – Chinese Tea Appreciation Since 1989 |