隠れ観光スポット?|「レール・コリドー」の散策レビュー

トラス橋と線路 観光
トラス橋
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はじめに

 シンガポールといえば、マーライオンにマリーナ・ベイ・サンズといった定番の観光地を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? でも、そんな王道スポットを離れて、少し違ったシンガポールを楽しんでみるのはどうでしょうか。

 そこでおすすめしたいのが、旧鉄道跡を活用した遊歩道「Rail Corridor(レール・コリドー)」です。観光客が少なく、静かに自然と歴史を満喫できる穴場スポットでした。

 今回は、実際に歩いてみた体験を交えながら、「レール・コリドー」についてたっぷり紹介します!シンガポールの新たな一面を発見できるかもしれません。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

Bukit Timah(ブキ・ティマ)駅
Bukit Timah(ブキ・ティマ)駅

Rail Corridorとは?

 レール・コリドーは、かつてシンガポールとマレーシアを結んでいた鉄道跡地を活用した緑の遊歩道。北のKranji Node(カランジノード)から南のTanjong Pagar(タンジョン・パガー)駅まで、なんと約24 kmも続いています。

 2011年に鉄道が廃止された後、跡地が遊歩道として整備されました。今では、ジョギングやサイクリングを楽しめるスポットとして地元の人々に親しまれているようです。

 そして、このレール・コリドー。ただの遊歩道ではありません。昔の駅舎や橋が残っていて、歴史を肌で感じることができるのが最大の魅力です。

参考文献: NParks Rail Corridor

アクセスと最寄り駅

 レール・コリドーは全長24kmと長いため、どこに行けば良いの?と悩むかもしれません。観光におすすめな場所はBukit Timah(ブキ・ティマ)駅。昔の駅舎や宿舎、橋を見ることができます。ブキ・ティマ駅は、King Albert Park駅から徒歩5分ほどの場所にあります。

駅名と移動時間目安路線の色路線名
King Albert Park駅 徒歩 5分青色Downtown Line
King Albelt Park駅からの道
Rail Corridorのモニュメント

予約や料金

 予約は必要ありませんし、チケット制でもありません。無料で楽しめます。24時間開放しているため、どのタイミングで行っても問題ありません。ただし夜は暗いらしいので避けた方が良いと思います。

実際に行ってみて

 今回は、Rail Corridorの中でも特に人気のスポットである「ブキ・ティマ駅舎」と「トラス橋」をのんびり歩いてみました。最初に向かったのは、「ブキ・ティマ駅舎」。

駅の標識

 ブキティマ駅には線路が残されていて、実際にその上を歩くことができます。廃線路の上を歩くと不思議とノスタルジックな気分になりますよね。ここにはかつての駅舎もあり、「ここに車両が停まっていたんだなあ」と鉄道の歴史を肌で感じることができました。

Bukit Timah(ブキ・ティマ)駅の駅舎
赤茶色の駅舎

  駅舎の先には、のどかな雰囲気の緑道が続いていて、散策が楽しめます。

廃線跡と遊歩道。水平線の先まで伸びています
遊歩道はずっと先まで続いています

 写真でもわかるように、ほとんど人がいません。地元の人がジョギングやサイクリングを楽しんでいるようでした。観光客はちらほらと見かける程度。シンガポールの有名観光地とは違い、のんびりとした時間が流れていました。

道端で出会ったオオトカゲらしき生き物
オオトカゲ?とも遭遇しました

 駅近くにはカフェがありました。この建物が1932年に建設されたことにちなんで、1932という名前のカフェでした。昔、職員の宿舎(Staff Quarters)として使われていた、とのこと。職員とその家族が暮らしていたようです。

1932カフェ。昔は職員駅舎として使われていた。
1932カフェの外観

 こちらのカフェの感想は以下の記事で紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。

 次に向かったのは「トラス橋」。トラスとは三角系を基本とした構造体のこと。

トラス橋と線路
トラス橋

 トラス駅は、ブキ・ティマ駅から歩いて2~3分ほどと距離は近かったです。
 黒い鉄骨が組み合わさったデザインが特徴的。実際に歩いてみると鉄骨の質感や線路の錆びた部分が良い感じに雰囲気を醸し出していました。こちらも観光客は少なめなので、少し待てば人が写真にほぼ映らない瞬間も狙えました。

おわりに

 Rail Corridorは、シンガポールの歴史を感じられる場所でした。鉄道好きな人はもちろん、静かにのんびり散策したい人にもぴったり。観光客が少なく、まさに穴場スポットだと感じました

 欠点をあげるとすれば、周辺に他の観光地が少ないこと。そして、マリーナベイ地区からMRTやバスで約40分ほどかかることでしょうか。

 それでも、都会の喧騒を離れ、緑に囲まれた穏やかな時間を過ごるのはこの場所ならではの魅力。シンガポールの新たな一面を発見できる場として、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

こんな人にはおすすめ
  • 鉄道遺産や歴史が好きな人
  • 穴場スポットに興味がある人
  • 静かに時間を過ごしたい人
こんな人には向いていないかも…
  • 定番観光地を巡りたい人
  • 時間があまりない人

基本情報

名前Rail Corridor
場所1 Bukit Timah Railway Station, 599938
最寄り駅King Albert Park 徒歩5分
滞在時間目安10~30分程度
営業時間24時間
料金無料
予約必要なし
公式ページNParks Rail Corridor

周辺のスポット

名称概要移動時間目安
(徒歩/分)
1932 Story鉄道をモチーフにしたカフェ1
ブキ・ティマ自然保護区熱帯雨林25