はじめに
シンガポールには数多くのカフェがありますが、今回紹介するのは、ちょっと変わった雰囲気を楽しめる一軒「1932 Story(ストーリー)」。
ここは、旧マレー鉄道の宿舎を活用したカフェ。場所は、レール・コリドーのBukit Timah(ブキ・ティマ)駅近く。鉄道好きはもちろん、レトロな雰囲気が好きな人にも気になるスポットではないでしょうか。
今回は、そんな「1932 Story」へ実際に足を運んだ感想を本音ベースで共有します。期待以上の素敵なカフェなのか、それとも…?
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1932 Storyとは?
「1932 Story」は、マレー鉄道関係者の宿舎として使われていた建物をリノベーションし、誕生したカフェです。名前の「1932」は、ブキ・ティマ駅が建設された年に由来します。
建物の歴史を感じさせる赤茶レンガの外観が特徴。店内に一歩足を踏み入れると、ノスタルジックな世界が広がっています。レトロな家具等やポートレート等が置いてありどこか昔懐かしい雰囲気。まるで当時の生活を垣間見ているかのようです。
また、ここでは食事を取ることも可能で、シンガポール料理を楽しむことができます。

アクセスと最寄り駅
カフェがあるのは、旧マレー鉄道のブキ・ティマ駅近く。最寄り駅はKing Albert Park駅で、そこから歩いて6分ほどの距離。カフェの周辺には駅舎やトラス橋が残っており歴史を感じられます。カフェには観光ついでに寄るのがおすすめ。
駅名と移動時間目安 | 路線の色 | 路線名 |
---|---|---|
King Albert Park駅 徒歩 6分 | 青色 | Downtown Line |


実際に行ってみて
予約について
今回、特に予約はせずに行きましたが、入口の立て看板には「混雑時は30分待ち」と書かれていました。どうしようかなと思いながら入ってみると、意外にもすぐに席に案内してもらえました。後から思うと、これは注文してから料理が出るまでの待ち時間だったのかもしれません? もし、急いでいる人は、事前に提供までの時間を確認しておくと安心かも。
また、席は店内とテラス席を選択できます。今回の訪問では店内で食事をすることにしました。
店内の様子
店内に足を踏み入れると、アンティークなインテリアたちが目に飛び込んできます。鉄道の切符販売所を模したカウンターには機関車の模型がありました。

机や椅子などの家具は、当時のリビングルームを再現したかのようなデザイン。まるで、鉄道職員の家に招かれたような雰囲気でした。

鉄道の時刻表も発見。よく見ると、「ホグワーツ」や「ゴッサムシティ」などの行先が!?
映画やファンタジーの世界観を取り入れた遊び心が楽しいですね。映画やファンタジー好きなら、どの作品のネタか分かるでしょうか?

行先と元ネタ一覧(クリックで確認できます)
行先 | 元ネタ |
---|---|
TATOOINE | スターウォーズ |
PANDORA | アバター? |
ATLANTIS | 伝説上の巨大な大陸 |
JURASSIC WORLD | ジュラシック・ワールド |
GOTHAM CITY | バットマン |
NEVERLAND | ピーターパン |
HOGWARTS | ハリー・ポッター |
WAKANDA | ブラックパンサー |
ASGARD | 北欧神話に登場する王国 |
CYBERTRON | トランスフォーマー |
店内ではまるでタイムスリップしたような雰囲気を味わうことができました。
ただ、蟻が壁に這っているのを見かけました。シンガポール郊外という立地も影響しているかもしれません。虫が苦手な人は少し気を付けた方が良いかも。
注文方法
各テーブルにあるQRコードを読み込んで、メニューを見て注文するスタイル。注文から支払いまでスマホで完結できるので便利です。

メニューはイタリアンからシンガポール料理まで種類が豊富でした。値段は1皿20ドル前後(※価格は変更の可能性があるため参考程度)。写真付きのメニューなので、英語が苦手でも直観的に選べます。このシステムとても良いですよね。

料理の感想
結構悩んで次の料理を注文しました。
料理
- Hainanese Fusion Curry Chicken Rice
- Garlic Sausage Brunch
ドリンク
- 1932 Green Corridor Twister
- Mango & Peach Sago Puree
料理が届くまで20~30分くらいかかりました。ドリンクの提供は比較的早かった分残念です。食事を摂る場合は、時間に余裕を持った方が良いかもしれません。
Hainanese Fusion Curry Chicken Riceはハイナニーズチキンライスのアレンジ版のようでした。チキンカツがご飯の上にのり、スープカップに入ったカレーが添えられています。
チキンカツはサクサクとしており、カレーもそれほど辛くなく日本人にも食べやすい味わいでした。

Garlic Sausage Brunchは軽めの軽食くらいの量でした。たくさん食べたい人には物足りないかも。

1932 Green Corridor Twisterはヤクルトのような乳製品系の味わいで、爽やかでさっぱりとした飲み口でした。また、Mango & Peach Sago Pureeは濃厚なフルーツの味わいがおいしいドリンクでした。

料理の味は全体的にまあまあといった印象。他にもLaksa風味のパスタやパイなどの料理やスイーツがあり、そちらは美味しいのかな?
おわりに
「1932 Story」はシンガポールの歴史を垣間見れる特別なカフェでした。外観や内装には歴史を感じさせる工夫が凝らされており、ノスタルジックな空間でのんびり過ごせたと思います。
一方で、料理の味は普通でした。個人的には、食事よりも、ドリンクを片手にのんびり過ごす場所として利用するのが良いと思いました。
おすすめは、レール・コリドーの散策と組み合わせて訪れること。ブキ・ティマ駅の駅舎やトラス橋を見学した後、1932 Storyで一休みするという流れが良さげ。
レールコリドーの詳細は以下の記事で紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。
- 鉄道遺産や歴史が好きな人
- 穴場スポットに興味がある人
- 静かに時間を過ごしたい人
- 料理のクオリティを1番に重視する人
- 急いで食事を済ませたい人
基本情報
名前 | 1932 story cafe |
場所 | 1005 Bukit Timah Rd, シンガポール 596121 |
最寄り駅 | King Albert Park 徒歩6分 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
公式ページ | N/A |

周辺のスポット
名称 | 概要 | 移動時間目安 (徒歩/分) |
---|---|---|
レール・コリドー | 旧鉄道跡地を活用した遊歩道 | 1 |
